【肩こり】
長時間同じ姿勢で、デスクワークなどを行い続けると筋肉が疲労し、血行障害が起き、肩こりの原因となります。仕事の合間や家事の途中、首や肩を回したり、肩の上げ下げなど簡単な体操をし、血行を改善しましょう。
その他、頚椎の障害や内臓が関係する肩こりもありますので、他に症状がある場合は専門医の受診をお勧めします。
①肩井(ケンセイ)
肩の真ん中、首を曲げたときに一番飛びだした骨と肩先のでっぱった骨を結んだ中間
②肩外兪(ケンガイユ)
肩甲骨の内側の上角にとる
③天柱(テンチュウ)
後頭部にあり、首の太い筋肉の外側のくぼみ
④手三里(テサンリ)
曲池から手首に向かって指3本分下
⑤曲池(キョクチ)
肘を曲げてできるしわの外側
⑥肩貞(ケンテイ)
腕のつけ根で、腋の下の後ろの線から親指1本分上
【腰痛】
腰痛の原因も様々ありますが、特に変形性の腰痛や姿勢性などの慢性腰痛に効果的です。東洋医学では腰は腎と密接な関係があるとされ、慢性的な腰痛はこの腎の気が不足していると考えられますので、腎気を補うことが大切です。腎兪への温灸(せんねん灸)が効果的です。
また、腰の痛みは腰部だけでなく、腹筋や殿部の筋肉も深く関わっています。痛いところと併せて、つぼ押しやストレッチを行うと効果的です。ぎっくり腰などの急性の場合、まずは安静を保つことが大切です。
①腎兪(ジンユ)
ウエストライン(おへその高さ)、背骨から指2本分外側
②大腸兪(ダイチョウユ)
腰骨の高さで、背骨から指2本分外側
③委中(イチュウ)
膝の裏側にあり、膝を曲げた時にできるしわの真ん中
④環跳(カンチョウ)
股間接を深く曲げた時にできる横しわの外端
【膝痛】
膝の痛みの原因としては、加齢による変形が多くみられ、つぼ押しやお灸が効果的です。太ももの前面にある大腿四頭筋の筋力低下や筋肉の緊張が深く関わっています。治療と併用して筋力upトレーニングや体重のコントロールが必要となります。
~膝の体操~
仰向けに寝た状態で、膝の下にタオルを入れ、膝をタオルに押しつけるように伸ばし、そのまま5秒間保ちます。太ももの前に筋肉に力が入るのを意識して行うと効果的です。
①血海(ケッカイ)
膝内側でお皿の上角から指3本分上
②梁丘(リョウキュウ)
膝外側でお皿の上角から指3本分上
③膝眼(シツガン)
膝を直角に曲げた時にお皿の下にできるくぼみにとる
④陰陵泉(インリョウセン)
膝の内側で、足首から膝に向かい骨を擦っていくと指がとまるところ
⑤陰包(インポウ)
太ももの内側で、膝の内側の骨から手1つ分上
【頭痛】
頭痛とひとことで言っても強みの場所や種類は様々です。
●ズキズキ脈打つように痛む血管性頭痛
血管型の場合には頭から遠いつぼから試してみましょう。
●締め付けられるように痛む筋緊張性頭痛
緊張型の頭痛の場合には、肩や首のこりをほぐすことで血行がよくなり、頭痛も楽になります。
①百会(ヒャクエ)
頭のてっぺん両耳の高い所を結んだ線上
②太陽(タイヨウ)
眉毛の外側と目じりとの間で指2本分外側のぐぼみ
③合谷(ゴウコク)
手の甲で親指と人差し指の交わるところの前
④天柱(テンチュウ)
後頭部にあり、首の太い筋肉の外側のくぼみ
【眼精疲労】
東洋医学では目は肝と密接な関係があると考えられています。肝の経脈は目に連絡しています。肝には肝臓の動き以外に血を蓄え、気を巡らすという働きがあります。このため、パソコン作業などで、目を酷使すると目を滋養する肝血が不足し、ドライアイ、目のかすみ、視力の低下にもつながります。
①攅竹(サンチク)
眉毛の内側で少しくぼんだところ
②太陽(タイヨウ)
眉毛の外側と目じりとの間で指2本分外側のぐぼみ
③風池(フウチ)
耳たぶの後ろの飛び出した骨とぼんのくぼとの中間の凹みで、髪の
生え際にとる。
④曲池(キョクチ)
肘を曲げてできるしわの外側
⑤太衝(タイショウ)
足の親指と2番目の指が交わるところの前
【胃痛】
●食べ過ぎ、飲み過ぎによる胃痛
胃の働きが低下し、食べた物が上手く流れずに痛む
●冷えによる胃痛
血液の巡りが悪くなり、胃の働きも低下するため痛む
●ストレスによる胃痛
過剰なストレスがかかると、交感神経が優位に働くため、血液の流れが低下し、胃腸の働きも低下します。
①中脘(チュウカン)
おへそとみぞおちを結んだ線の中間
②内関(ナイカン)
手掌側で手首から指3本分上
③足三里(アシサンリ)
むこうずねにあり、膝を立てた時にできるくぼみから足首に向かい
指4本分下
④脾兪(ヒユ)
胃兪の指2本分上
⑤胃兪(イユ)
胃の後ろ辺りにあり、「きをつけ」をした時の肘の高さで、背骨から指2本分外側
【便秘】
●熱タイプ
便は乾燥し硬く、飲酒や辛いものを食べると悪化する。
●気滞タイプ
便意があってもスッキリ出ない。ストレスや緊張で悪化する。 ●血虚タイプ
慢性的な便秘。便は硬くコロコロしている。
●冷えタイプ
排便時に力が入らない、お腹・足腰の冷え
~腸のマッサージ~
両手を使い、おへその周辺を時計回りにゆっくりとマッサージ
①天枢(テンスウ)
おへそから指3本分外側
②大巨(ダイコ)
天枢の下指3本分
③大腸兪(ダイチョウユ)
腰痛の高さで、背骨から指2本分外側
④上巨虚(ジョウコキョ)
足三里から下へ指3本分
【風邪(予防)】
通常、私たちのからだの表面には衛気というバリアがはりめぐらされています。これは外からのウイルスなどの侵入を防ぐ働きをしています。よく、風邪のひき始めに背中がゾクゾクし寒気を感じることがあります。
これは衛気が守りきれなかったために起こると言われています。この段階で対処すると風邪を予防することができます。
①大椎(ダイツイ)
首を曲げ一番飛び出た骨の下のくぼみ
②風門(フウモン)
肩甲骨の内上角の高さで、背骨から指2本分外側
★貼るカイロやドライヤーで温めましょう
③足三里(アシサンリ)
むこうずねにあり、膝を立てた時にできるくぼみから足首に向かい指4本分下
【婦人科疾患】
女性のからだは女性ホルモン分泌の影響を受けながら、月経→妊娠→出産→更年期と絶えず大きく変化していきます。不定愁訴や自律神経失調症など治療しにくいため、悩んでいる女性が多くいます。そこで、今回は月経痛(月経前症候群)と更年期障害に関して有効とされているつぼをご紹介します。
~月経痛(月経前症候群)~
東洋医学では月経痛の原因は「?血(オケツ)」と考えます。(血液が滞り、正常に通じていない状態)。滞る原因には冷えやストレスなどがあげられます。ストレスで気が滞ると血も滞ります。これは気には血を運ぶ働きがあるためです。
~更年期症状~
更年期とは閉経後の陰陽が変化しバランスが乱れやすくなることです。特徴的な症状として、頭痛、ほてり、めまい、四肢の冷え、むくみ、口が乾く、不眠、全身倦怠などがあります。
①三陰交(サンインコウ)
内くるぶしの一番高いところから指4本分上骨際
②血海(ケッカイ)
膝内側でお皿の上角から指3本分上
③足三里(アシサンリ)
むこうずねにあり、膝を立てた時にできるくぼみから足首に向かい
指4本分下
④腹溜(フクリュウ)
内くるぶしとアキレス腱の間のくぼみから指3本分上
⑤関元(カンゲン)
おへそから指4本分下
【むくみ】
体の中に余分な水分がたまっている状態です。通常は汗や大小便として体の外に排泄させれますが、冷えやイチョウ機能の低下によって停滞すると体の重だるさや頭痛、肩こりの原因にもなります。また、甘いものやお酒、味付けの濃いものの食べ過ぎもむくみの原因になります。じわっと汗が出るくらいのぬるめのお湯で入浴を行うと効果的です、できない場合は熱めのお湯で足湯を行っても効果はあります。
①陰陵泉(インリョウセン)
②足三里(アシサンリ)
むこうずねにあり、膝を立てた時にできるくぼみから足首に向かい指4本分下
③豊隆(ホウリュウ)
足三里から足首に向かい、指4本分下
④三陰交
内くるぶしの一番高いところから指4本分上骨際
★主なリンパ節
②鼡径部:足の付け根(ビキニライン)
③鎖骨下:強く押しすぎず、手のひらぜんたいで 円を描くようにマッサージしましょう。
【花粉症】
目の痒み・くしゃみ・鼻水・鼻づまりなど花粉症の症状に悩まされている方は多いのではないでしょうか。つぼ押しでつらい症状の緩和に試してみて下さい。
~鼻の症状~
①上星(ジョウセイ)
鼻の延長線上で髪の生え際から指2本入った所
②印堂(インドウ)
左右の眉毛の間
③迎香(ゲイコウ)
小鼻の脇
~目の症状~
④睛明
目頭と鼻の付け根の間
⑤太陽(タイヨウ)
眉毛の外側と目じり都の間で指2本分外側のくぼみ
【冷え症】
●気血不足
無理なダイエットや偏食などでしっかりと食事が取れていないと栄養不足で熱(エネルギー)を生み出すことができなくなります。
●気滞・瘀血タイプ
ストレスなどで気・血のめぐりが悪くなると冷えの原因となります。
●腎虚タイプ
腎には体を温める原動力があるとされています。適度な運動、バランスのとれた食事など生活習慣の改善も必要です。
①足三里(アシサンリ)
むこうずねにあり、膝を立てた時にできるくぼみから足首に向かい指4本分下
②八髎穴(ハチリョウケツ)
仙骨孔上にある左右併せて8穴
③関元(カンゲン)
おへそから指4本分下
④照海(ショウカイ)
内くるぶしの下指1本分
★シャワーやドライヤーなどで温めるとより効果的です。
【夏ばて】
暑い日が続くと、食欲も落ち体のだるさを感じる方は多いでしょう。暑くなると汗をかき体温を下げようとします。このとき汗とともにミネラル分も失うために、体がだるく感じます。また、冷たい食べ物飲み物を摂る機会も多くなります。
そのため胃腸が冷え消化不良をおこし、食欲が落ちてしまいます。さらに、冷房の普及により暑い屋外と冷房の効いた室内ではかなり温度差があります。このため、体温調節に関わっている自律神経の働きも乱れ、体調を崩しやすくなってしまいます。
①合谷(ゴウコク)
手の甲で親指と人差し指の交わるところの前
②勇泉(ユウセン)
足の裏、足の指を曲げた時に一番凹むところ。
③関元(カンゲン)
おへそから指4本分下
①中脘(チュウカン)
おへそとみぞおちを結んだ線の中間
株式会社ふれあい在宅マッサージ
http://www.fureaigroup.com/
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